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老いても咲きたての薔薇のように コラム 小林啓子

「第2回:やさしい始まり」

~小林 啓子・ことばの旅路~

 100年に一度のパンデミックと言われて、二年が過ぎようとしている。私たち団塊の世代は、戦後生まれで、高度(経済)成長期に感受性の強い時期を過ごして、一番幸せな時代を生きてきたように思う。
 そして最終章に入ってこのパンデミックに遭遇。色々と考えさせられた。地球の事、自然との付き合い方、いのちとウィルスの関係等、今ぎりぎりに来ていることをつきつけられたように思う。もし、これらが終息しても、昔のようには戻れない。だから、こんな時代を迎えられたらとの思いで書いた詩が、「やさしい始まり」である。
聞こえないものが聴こえてくる、見えないものが観えてくる。大切なものは目には見えない中にある。そんな思いを歌に託した。

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「やさしい始まり」

あなたも感じてるでしょう
変わらないと思っていた
その眼差しもいつか色あせ
移ろいゆく光のよう
時代(とき)の流れのままに
生きる意味をもう一度探す
この時代に生まれて来たこと
何を見て何を感じるの
見える中に観えないもを
聞こえる中に聴こえないものが
静かに風が通り過ぎて
やさしい始まり

老いて行く日々の中でも
限りなく夢を見てる
めぐる季節がまた春を呼び
不思議なほど空は寂しい
遥かな空にそびえる
森で出会った樹が
私の耳もとに語りかける
遠くからの詩を
見えないものが観えてくる
聞こえないものが聴こえてくる
静かに風が通り過ぎる
やさしい始まり
やさしい出発(たびだち)

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